【リトルカブ】オイル交換のやり方

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エンジンオイル交換は定期的に行うメンテナンスの一つですよね。

交換時期のたびお店に依頼するのも良いですが、その分工賃はかさんでしまいます。

自分でできるようになればお財布にやさしいですし、自分のメンテナンススキルもアップします。

交換のたび調べなおすことがないよう、備忘録にしようと思います。

オイル交換のまえに… そろえるべき道具リスト

作業に入る前に、あらかじめ必要な道具をそろえておきましょう。バイク用品店やネット通販から簡単に購入ができます。

道具リスト
  • HONDA 純正オイル ULTRA G1 STANDARD 1L …1本
  • アルミドレンワッシャー 12×20×1.5   …1枚
  • 廃油用ポイパック(1L入るものならなんでも良い)    …1個
  • オイルジョッキ
  • 使い捨て手袋 
  • ウエス (汚してもいいタオル、キッチンペーパーなど)
  • メガネレンチ・ソケットレンチどちらか 17mm
  • トルクレンチ
  • パーツクリーナー

オイル交換手順

①リトルカブをセンタースタンドで立てる

サイドスタンドではバイクが不安定になり、きちんと作業が行えません。さらに、廃油がうまく排出されず内部に残ってしまいます。センタースタンドで作業をしましょう。

②エンジンをかけて暖気する(推奨)

エンジンをかけて暖気する理由は、オイルが冷えた状態だと粘度が増しきちんと排出ができない可能性があるからです。やらなくても作業に支障はありませんが、廃油を極力排出したい場合は暖気することをお勧めします。2~3分ほど暖気をしたら必ずエンジンを止めましょう。エンジンをかけたまま交換作業に入ると故障する可能性があり大変危険です。

※1.長時間エンジンをかけっぱなしにしていると、オイルが熱せられ作業中に火傷する危険があります。

※2.走行後のエンジンは高温となっていますので、火傷する危険があります。触れても問題ない程度まで休ませてから、作業してください。

③廃油排出用のドレンボルトを緩める

エンジンの下をのぞき込むと、写真のような位置にドレンボルトがあります。ここから廃油が排出されるので、レンチを使ってドレンボルトを緩めましょう。

ポイント

ここではドレンボルトを完全に外してはいけません。廃油が出てしまい、後片付けが大変になります。あくまでも緩めるだけです。

④廃油用ポイパックを③で緩めたボルトの真下に設置する

ポイパックを取扱説明文の通りに組み立てて、緩めたドレンボルトの真下に設置します。ポイパックが出てくる廃油を受け止めてくれます。

⑤ドレンボルトを完全に取って廃油を排出する

ここからは手袋を装着することをお勧めします。③で緩めたドレンボルトを手で完全に外しましょう。ボルトを外した瞬間、廃油が出てきます。外に漏れないように、ポイパックで廃油を受け止めてください。

ポイント

エンジンをかけすぎてオイルが高温になっていると、ここで火傷する危険があります。エンジンが熱い場合は、ある程度冷えるまで待ってから作業しましょう。

⑥ドレンボルトをパーツクリーナーで洗浄する

⑤で外したドレンボルトをパーツクリーナーで洗浄しましょう。一緒に外れた古いアルミワッシャーは処分します。(地域の分別法に従って処分してください)

⑦ドレンボルトにアルミワッシャーを正しく装着し、元の位置に戻す

廃棄口から滴るオイルがなくなったら、洗浄したドレンボルトに新しいアルミワッシャーを正しい向きで装着し、元の位置に取り付けます。

ポイント

アルミワッシャーはよく見ると裏表があります。ふくらんでいるほうが表面、平べったくなっているほうが裏面です。ドレンボルト側に接するのは表面になります。

⑧ドレンボルトにトルクレンチを使って完全に締める

⑦で取り付けたドレンボルトにトルクレンチを使って正しいトルクをかけます。トルクレンチを使うことで、手締めによる締めすぎや緩めすぎを防ぐことができます。

ポイント

ドレンボルトの締め付けトルクは、25Nmです。

⑨新しいエンジンオイルを分量を量ってオイルジョッキに入れる

エンジンオイルの注ぎ口の上部に、規定のエンジンオイル量が明記されています。

エンジンオイル量
  • 全容量 0.8リットル
  • オイル交換時 0.6リットル 👈(こちらの容量より若干少なめで入れます)
ポイント

オイルをしっかり抜いたつもりでも、エンジンにはどうしても抜けきらないオイルが残っています。この量を差し引いて「0.6リットル」という表記になっているのだと思います。

オイルジョッキに目盛りを見ながら新しいオイルを入れます。最初は規定より少なめに0.55リットル程度まで入れてください。このくらいでちょうどいい分量になります。

ポイント

エンジンオイルは、多すぎても少なすぎてもエンジンに悪い影響を与えます。

少なかった場合は継ぎ足しができますが、多すぎた場合はまた一からやり直すはめになります。

⑩黒いキャップを外し、エンジンオイルを注ぎ込む

リトルカブをナンバー側から見て右側に、エンジンオイルの注ぎ口があります。そこの黒い網目のついたキャップを外し、注ぎ口から新しいエンジンオイルを入れてください。

黒いキャップはパーツクリーナーで洗浄してください。

⑪オイルを循環させてから、規定量レベルを確認する

以下の手順で、オイルが規定量入っているか確認をしましょう。

レベル確認
  1. オイルジョッキのオイルをすべて入れたら、洗浄したキャップを再び取り付けます。
  2. エンジンを始動し、2~3分ほどオイルを循環させてから、エンジンを止めます。
  3. 黒いキャップを取り外し、パーツクリーナーで洗浄します。
  4. 黒いキャップを注ぎ口に差し込みます。 ※1
  5. 黒いキャップについた先端の網目を見て、真ん中あたりにオイルが付着していたらOK ※2
  6. 黒いキャップを完全に締めます。

※1 キャップを回し入れてはいけません。差し込むだけで十分です。

※2 網目にオイルが付着していなかったら、オイルが足りていませんので追加で入れてください。逆に網目全体にオイルが付着していたら、オイルを入れすぎています。エンジンのために、作業を一からやり直すことをお勧めします。

以上が、オイル交換の全体の手順になります。

後片付けまでしっかりと

後片付けまでがオイル交換です。

作業で出た廃棄物は、地域の分別法に従って処分してください。

使い切れなかったエンジンオイルは、すぐ交換する予定があるなら取っておいても良いですが、開封してしまったオイルは時間経過で劣化していきます。

次回のオイル交換時期は5000Km以上走行するか、半年後が推奨されています。リトルカブの場合は、半年ごとの交換がほとんどだと思います。

半年経ったオイルを入れるのはエンジンにとって良くありませんので、もったいない気もしますが残ったオイルは処分しましょう。ポイパックの吸収材やキッチンペーパーなどにオイルを吸わせて、燃えるゴミで捨てることができます。

メンテナンスをして長く乗り続けよう!

エンジンオイルは、生き物で言うところの「血液」と同じ役割をしています。

血液がドロドロでは、血流が悪くなり病気になってしまいます。それはリトルカブも同じです。

大切な相棒のために、定期的なメンテナンスをしてあげましょう!

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